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小さな感謝、真心からのわかれの言葉、文字に書くとそれらは皆、嘘のような、わざとらしい感じを相手に与えそうなおそればかり感じられた。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:95% 作品を確認(青空文庫)
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手紙・はがき・便箋
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前後の文章を含んだ引用
......あろう、いつの間にか感情の扉はぴたりと閉ってしまっている。何から書くのか、何を書いても、下らない、索漠とした空虚な言葉としか響かないように感じられた。佃に対する小さな感謝、真心からのわかれの言葉、文字に書くとそれらは皆、嘘のような、わざとらしい感じを相手に与えそうなおそればかり感じられた。逆に嘗て自分が佃に向って云った数々の憎らしい言葉、毒々しい言葉が、次から次へ驚くべき現実性をもって甦って来た。それに報いて答えた彼の冷淡そうな皮肉、醜い自暴自棄......
単語の意味
真心(まごころ)
真心・・・うそいつわりのない心。人に尽くそうという純粋な気持ち。
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