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なにかが記憶の底から出たがっている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
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前後の文章を含んだ引用
......は声に出している。なにかを忘れているような気が、ふいにする。目を細め、俺も西の空を探す。それはすぐに見つかる。ひときわ明るい金星の上に、青く光る彗星の尾がある。なにかが記憶の底から出たがっている。 そうだ、以前も、俺は、 この彗星を「おや、三葉」 気づくと、婆ちゃんが覗き込むように俺を見上げている。黒く深い目玉の底に、俺の影が映っている。「──あんた今、......
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(いつだったか)思い出せない。時間の流れが不均一になっていて、距離感が安定しない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
スマフォで飛驒の山並みを検索する。記憶の中の風景とマッチする稜線を探す。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
照明がほの暗かったような気がするのは、古びた記憶のせいだろう。ブティックの店内が暗いはずはない。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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初恋いの憶い出が、白い泡のように、ふつふつと胸によみがえって来るのを覚えた。
林 芙美子 / 女性神髄「林芙美子全集〈第6巻〉女性神髄・女の日記 (1952年)」に収録 amazon
象みたいに記憶力が良くて、つまらないことをいつまでもいつまでも覚えている。頭が悪いぶんを記憶力で補っているのだ。
村上春樹 / ファミリー・アフェア「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
回想する度に、雑然と小山になったトランプの中から目当ての一枚を手探りするように、思い出そうとするまさにその光景だけでなく、その周辺的な断片ともしばらく戯れることになった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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