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ふいに引っ張られる。引き寄せられて、睦月の胸に頰があたった。腕が背中に回り、強く抱きしめてくる。白い綿シャツを通してあたしの頰に睦月の体温と鼓動が伝わる。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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抱擁・抱き合う・抱きしめる
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前後の文章を含んだ引用
......す笑いじゃなくて、胸の辺りから笑いの漣がこみ上げてくる感覚だ。あたしは、顔を空に向け、くっくっと声をあげて笑ってしまった。「ごめんね。睦月」「ったく、リィは」 ふいに引っ張られる。引き寄せられて、睦月の胸に頰があたった。腕が背中に回り、強く抱きしめてくる。白い綿シャツを通してあたしの頰に睦月の体温と鼓動が伝わる。「このまま」 睦月が低い声で囁いた。「キスしてもいいか」 あたしは身体を持たせかけたまま、束の間目を閉じ、それからかぶりを振った。「だめ」「え? だめかよ」「だ......
単語の意味
睦月(むつき)
背中(せなか)
胸(むね)
睦月・・・陰暦正月の異名。睦(むつ)び月。むつびの月。由来は諸説あるが、身分の上下なく、老若男女、親族一同が集まって睦び(仲良くし)あう月、が有力。親族一同集って宴をする月。
他には、稲の実をはじめて水に浸す月で、「実月(むつき)」が転じたとする説。 元になる月で、「もとつき」が「むつき」に転じたとする説がある。
他には、稲の実をはじめて水に浸す月で、「実月(むつき)」が転じたとする説。 元になる月で、「もとつき」が「むつき」に転じたとする説がある。
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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抱擁・抱き合う・抱きしめるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
骨が砕けそうに伸子を擁 き締めた。
宮本百合子 / 伸子
慎吾の腕が、ふいに、抱き倒すように、彼女のからだを巻いた。
吉川英治 / 銀河まつり
彼の腕の中に身を預ける。サヤの中に収まる豆のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
(海に浸かって抱き合う)わたしたちは波間に揺れる一対の 葦 のようになりながら抱き合った。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
肌がはりさけそうなくらいいっぱいに笑って
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(乾いた痰を)金魚の仔でもつまむようにしてそれを土管の口へ持って行くのである。
梶井基次郎 / 冬の日
四月、働きはじめた僕たちは、「社会」と呼ばれる砂漠の厳しい環境に、予想以上の苦労を強いられる。砂漠はからからに乾いていて、愚痴や嫌味、諦観や嘆息でまみれ、僕たちはそこで毎日必死にもがき、乗り切り、そして、そのうちその場所にも馴染んでいくに違いない。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
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