スッキリと混ざり気のない純粋な味

この水はしっかりとした味の像を作る。クリスタルガラスのように、実に透明な味だ。

アテネ市民がここに都市を建てるとき、女神アテネはふたつの贈り物をしたという。ひとつは岩間にほとばしる活きた水で、もうひとつはオリーブの木だった。

はんなりと、やさしいうまさがある

山の石走る水がなぜうまいかというと、できたての酸素がその中で沸騰しているからである。さらに、岩を削って目にも見えない微妙なミネラルが入っている。さまざまな要素が手伝って、岩清水が岩清水とあるわけだ。

クリスタルのグラスの中のすごく上品な形に割られた氷

その日一杯目のコーヒーは苦かった

ミント茶のさわやかなハッカの香気

コーヒーカップを持ち上げた。甘ったるい香りが、湯気と一緒にテーブルクロスの上を漂った。 　義兄はコーヒーにたっぷり生クリームと砂糖を入れるので、朝食の席はいつもケーキ屋のような匂いがする。

新茶ならではの清涼味、清々しい香りを楽しめる季節