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国道四号をひたすらに北上し、岩手県に入り、さらに進んだところに古い住宅街がある。好景気の際に地元の開発業者が意気込み、造成した場所だ。年が経つに連れ、景気の悪化は加速し、若い住人は都心部に流れ、人口は減り、当初、未来図に描かれていた数々の施設や建物は永遠に絵のままとなり、新しい住宅が建つことも皆無で、殺風景な町と化した。並ぶ建物の壁は色褪せ、成長途中のまま老年期に突入したようなものだったが、
伊坂 幸太郎 / マリアビートル ページ位置:76% 作品を確認(amazon)
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町並み・集落
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前後の文章を含んだ引用
......具合に、中学生が言った。子供は気楽でうらやましい、と七尾は思った。 耳から離した受話器を電話機へ戻した木村茂に、妻の木村晃子が、「何の電話でした?」と訊ねた。 国道四号をひたすらに北上し、岩手県に入り、さらに進んだところに古い住宅街がある。好景気の際に地元の開発業者が意気込み、造成した場所だ。年が経つに連れ、景気の悪化は加速し、若い住人は都心部に流れ、人口は減り、当初、未来図に描かれていた数々の施設や建物は永遠に絵のままとなり、新しい住宅が建つことも皆無で、殺風景な町と化した。並ぶ建物の壁は色褪せ、成長途中のまま老年期に突入したようなものだったが、木村茂と晃子には、経年劣化という意味では自分たちも同じであるし、刺激や流行から離れた町は住みやすいに違いない、と感じられた。十年前に中古の一戸建てを見つけると、......
単語の意味
老年(ろうねん)
風景(ふうけい)
永遠(えいえん・とわ)
老年・・・歳をとって、精神的、肉体的に衰えの目立つ年ごろ。また、その年ごろの人。60代中期から70代以上をさす。
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
永遠・・・ある状態が果てしなく続くこと。物事が変化しないこと。無窮(むきゅう)。永久(えいきゅう)。
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