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ボールと泡立て器を取り出し、ホイップクリームを泡立てる。 その時のカシャカシャいう音は、ひっそりした売場に隅から隅まで響きわたるので、いつもわたしは恥ずかしい思いをする。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:53% 作品を確認(amazon)
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こだま・やまびこ・反響する
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前後の文章を含んだ引用
......食品のケースの間の通路だった。 まず、裏口でもらってきた段ボール箱を積み重ねて台を作り、花柄のテーブルクロスで覆う。そこに皿を置き、クラッカーを並べる。それからボールと泡立て器を取り出し、ホイップクリームを泡立てる。 その時のカシャカシャいう音は、ひっそりした売場に隅から隅まで響きわたるので、いつもわたしは恥ずかしい思いをする。朝礼のためにレジの前に集まってくる店員たちの視線を無視しながら、わたしはひたすら泡立て器を振り回すのだ。 今日行ったスーパーは改装工事がすんだばかりで、床や天井......
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こだま・やまびこ・反響するの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
反響した声が霧のように舞い下りる
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
壁に反響するピアノの音色の強弱が、深い井戸に落ち込んでいるような澄んだものを胸に訴える
林 芙美子 / 晩菊・水仙・白鷺 amazon
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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(音色)「平べったい音が、丸くなった感じ」 それを聞いて、ようやく理解した。弛緩していた音が、水滴のようにきゅっと丸くなった、ということらしい。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
眠ったように静か
檀一雄 / 花筐
貯水タンクに叩きつける雨の音はまるで太鼓の音のよう
宇野千代 / 色ざんげ amazon
街は水を打ったように森閑となる。
林芙美子 / 新版 放浪記
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