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有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:52% 作品を確認(青空文庫)
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雪崩・雪が滑り落ちる
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前後の文章を含んだ引用
......た波は、煮えくりかえった熱湯をぶちつけたように、湯げのような白沫 を五丈も六丈も高く飛ばして、反 りを打ちながら海の中にどっとくずれ込む。 その猛烈な力を感じてか、断崕 の出鼻に降り積もって、徐々に斜面をすべり下って来ていた積雪が、地面との縁 から離れて、すさまじい地響きとともに、何百丈の高さから一気になだれ落ちる。巓 を離れた時には一握りの銀末に過ぎない。それが見る見る大きさを増して、隕星 のように白い尾を長く引きながら、音も立てずにまっしぐらに落として来る。あなやと思う間にそれは何十里にもわたる水晶の大簾 だ。ど、ど、どどどしーん‥‥さあーっ‥‥。広い海面が目の前でまっ白な平野になる。山のような五百重 の大波はたちまちおい退けられて漣 一つ立たない。どっとそこを目がけて狂風が四方から吹き起こる‥‥その物すさまじさ。 君たちの船は悪鬼におい迫られ......
単語の意味
水晶・水精(すいしょう)
水晶・水精・・・クオーツ(Quartz)の和名。大きく結晶した石英(せきえい[=二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物])のこと。普通は無色透明で、不純物が混ざると色が付く。硬度7。4月の誕生石。
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屋根の雪がどおっと谷じゅうに響きわたるような音を立てながら雪崩れ落ちる
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