芥川龍之介 / 羅生門 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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曖昧・ハッキリしない言い方
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前後の文章を含んだ引用
......憎悪が、冷やかな侮蔑 と一しょに、心の中へはいって来た。すると、その気色 が、先方へも通じたのであろう。老婆は、片手に、まだ死骸の頭から奪った長い抜け毛を持ったなり、蟇 のつぶやくような声で、口ごもりながら、こんな事を云った。 「成程な、死人 の髪の毛を抜くと云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかり......
単語の意味
蟇(ひき・がま・かま)
蟇・・・カエルの一種、ヒキガエルの別名。いぼのたくさんある大型のカエル。体は肥大し、手足は短い。背中は黄褐色または黒褐色、腹は灰白色で、黒色の雲状紋が多い。耳腺(じせん)から毒は、漢方に用いられることも。暗くなると、のっそりと活動を始める。冬眠をして冬を越す。
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わかったようなわからないような禅問答みたいな言い方
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房子は黙っていたが、その姿は、いろんな風に泡立って来る感情を小さなコルクの栓で蓋をしている罎(びん)みたいだった。
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鳥がうたうような、まるみのある声音
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