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ぐっと癪 に触 った。しばらく黙っていたが、跳 ね返す警句を思いつく気力もなく
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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言葉を飲み込む・言いかけてやめる
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前後の文章を含んだ引用
......か何かなの」 小初は食後の小楊枝 を使いながら父親を弥次 った。自分が人を揶揄 することを好んで人から揶揄されることを嫌 うのは都会的諷刺家 の性分で、父親はそれが娘だとぐっと癪 に触 った。しばらく黙っていたが、跳 ね返す警句を思いつく気力もなく、 「兄弟分でもなんでもない、全く一つのものだ」 と低い声音に渾身の力を籠 めて言った。これだけ真面目 に敬蔵が娘に云うことはめったにない。窮 してやむを得ずこれだけま......
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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サンショ、やっぱり山じゃ生きていけないんじゃないですか。このあいだ、喫茶店を出たところで、私はそう言いかけた。けれど、なぜか直前で唇の形が崩れ出し、私も今度ナポリタンにしてみます、と全然関係ないことを言って、そのまま別れてしまったのだった。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
(言いたいことを言わずに相手の話を聞く)うん。うん。一回ずつ頷くたびに、選択するべきだった正しい言葉たちが、自分から振り落とされていくような気がした。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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(武勇伝)戦争の武勇伝を語る人が多かった。それはいつも映画を 観るように華やかで勇壮なものであった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
心の中でその言葉を踏みつぶす
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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