焼酎の酔い特有の、あのガラスの破片が頭に充満しているような、陰鬱な気分になって来た
太宰治 / 人間失格 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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酒に酔う・酔っ払う
焼酎
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前後の文章を含んだ引用
......これは、ちょっとうまいな。その調子でもう一つ。恥。オントのアント」 「恥知らずさ。流行漫画家上司幾太」 「堀木正雄は?」 この辺から二人だんだん笑えなくなって、焼酎の酔い特有の、あのガラスの破片が頭に充満しているような、陰鬱な気分になって来たのでした。 「生意気言うな。おれはまだお前のように、繩目の恥辱など受けた事が無えんだ」 ぎょっとしました。堀木は内心、自分を、真人間あつかいにしていなかったの......
単語の意味
陰鬱(いんうつ)
陰鬱・・・陰気(=どんよりして)で鬱陶(うっとう)しい(=晴れ晴れしない)さま。気持ちがすっきりしてないさま。気分が重苦しいさま。
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(酔った声)酔いのせいで、いっそう潤んだ弦の音色が声に滲む。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
酔いもまわっていた。光る夜景がどんどん近づいてくるように思えた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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酸味、甘味、旨味、渋味、香り、その全てが調和した酒を飲むとその後、舌の上に黄金のピラミッド立つように感じる
雁屋哲 / 美味しんぼ探偵局 amazon
コニャックが火の塊のように喉に落ちる
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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洪水の中に浮んで遠く流されてゆく死骸のように酔っている。
伊藤 整 / 灯をめぐる虫「伊藤整作品集〈第7巻〉火の鳥,灯をめぐる虫,たわむれに,生きる怖れ (1958年)」に収録 amazon
去勢された犬が過去の記憶に従って雌犬の尻の匂いを嗅ぐみたいに、(過去の栄光を引きずる)
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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