それは自分の糟糠 の妻の如き好伴侶 で、そいつと二人きりで侘 びしく遊びたわむれているというのも、自分の生きている姿勢の一つ
太宰治 / 人間失格 ページ位置:34% 作品を確認(青空文庫)
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能力・才能・資質
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前後の文章を含んだ引用
......は、自身でうっとりするくらい優しい心でした。 また、犯人意識、という言葉もあります。自分は、この人間の世の中に於いて、一生その意識に苦しめられながらも、しかし、それは自分の糟糠 の妻の如き好伴侶 で、そいつと二人きりで侘 びしく遊びたわむれているというのも、自分の生きている姿勢の一つだったかも知れないし、また、俗に、脛 に傷持つ身、という言葉もあるようですが、その傷は、自分の赤ん坊の時から、自然に片方の脛にあらわれて、長ずるに及んで治癒するど......
単語の意味
侘しい(わびしい)
侘しい・・・1.心細いくて不安である。寂しくて心が満たされていない。
2.見た目が貧弱である。外見がしょぼい。
2.見た目が貧弱である。外見がしょぼい。
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能力・才能・資質の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(才能がない)才能という言葉で紛らわせてはいけない。あきらめる口実に使うわけにはいかない。経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱。才能が足りないなら、そういうもので置き換えよう。もしも、いつか、どうしても置き換えられないものがあると気づいたら、そのときにあきらめればいいではないか。怖いけれど。自分の才能のなさを認めるのは、きっととても怖いけれど。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
ナツ先輩は、豪雨のような才能を持っている。大切に大切に水をあげつづけて実るものではないような、いつ降るかもいつ止むかもわからないような、一般人からしてみたらある種残酷な才能だ。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(特別な才能)それが持ち主にとって至福なのか、重荷なのか。恩寵なのか、呪いなのか。あるいはそれらすべてを同時に包含したものなのか。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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おれは冷静でもなければ、常にクールに自分のペースを守っているわけでもない。それはただバランスの問題に過ぎない。自分の抱える重みを支点の左右に、習慣的にうまく振り分けているだけだ。他人の目には涼しげに映るかもしれない。でもそれは決して簡単な作業ではない。見た目よりは手間がかかる。そして均衡がうまくとれているからといって、支点にかかる総重量が僅かでも軽くなるわけではないのだ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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