南の山のすぐ下を、神去川が闇に白く流れている。見上げれば映したように、空にも大きな星の川。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
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銀河・天の川
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前後の文章を含んだ引用
......たくせに」 俺たちはまた手をつなぎ、あとのひとに場所を譲って、軒下から出た。 空はいつのまにかすっかり暗くなり、銀色の星がいっぱいに輝きだしていた。「うわあ」 南の山のすぐ下を、神去川が闇に白く流れている。見上げれば映したように、空にも大きな星の川。「天の川って、すげえよな。俺、村に来るまで見たことなかったんだ」 だけど山太は、ガキだから星なんか見ていない。「金魚すくいしよや」 と帯を引っぱる。やめろってば......
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天の川がしらしらと南から北へ亙 っている
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
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東山の上が、うす明るく青んだ中に、ひでりにやせた月は、おもむろにさみしく、中空 に上ってゆく。それにつれて、加茂川にかかっている橋が、その白々 とした水光 りの上に、いつか暗く浮き上がって来た。
芥川龍之介 / 偸盗
乾いた音が遠くに聞こえる。花火の空砲の音だ。夏祭りを告げる音だ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
雲の切れ間に、飛行機雲が走っていた。空港からの便だろうか、豆粒ほどの機体と、そこから棚引く雲が、一直線に伸びている。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
無気味な暗い雲
林芙美子 / 新版 放浪記
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