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鱒は懐しい味がした。夏の山道のような味だ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 ページ位置:46% 作品を確認(amazon)
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懐かしい味・変わらない味
鮭(鱒)
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前後の文章を含んだ引用
......アパートに戻り、食事をした。僕が風呂に入ってビールを一本飲み終える頃に三匹の鱒が焼き上げられた。そしてそのわきに缶詰のアスパラガスと巨大なクレソンが添えられた。鱒は懐しい味がした。夏の山道のような味だ。僕たちは時間をかけて鱒をきれいに食べ尽した。皿の上には鱒の白い骨と、鉛筆ほどもある巨大なクレソンの軸しか残らなかった。二人はすぐに食器を洗い、コーヒーをいれた。......
単語の意味
鱒(ます)
鱒・・・サケ科のなかで鮭類以外の魚の総称。サクラマス、カラフトマス、ニジマスなど、名前に「マス」を含むもの。実際には、鱒(ます)と鮭(さけ)に、生物学的に明確な区分はない。ただし英語で「サーモン(鮭)」「トラウト(鱒)」と呼んだ場合、海に降りるものをサーモン、川など淡水で生活するものをトラウトと区別する場合がある。
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池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
〔赤てん〕を火に焙り、おろし醤油で食べたとき、私は十何年も若返ったような気もちになった。食べものと人間のこころのむすびつきは、まことに、奇妙なものである。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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