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都会のカツレツのように体裁をととのえるわけでもなく、ただ豚肉をぶった切って揚げたにすぎないという、山の湯の宿の武骨なカツレツ。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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カツレツ・トンカツ
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前後の文章を含んだ引用
......の法師温泉は鄙びた湯治場で、いまもそうだが旅館は長寿館というのが一つきりしかない。 ここの夕食には、鯉のあらいなどが出て、その中にポークカツレツが一皿ついた。 都会のカツレツのように体裁をととのえるわけでもなく、ただ豚肉をぶった切って揚げたにすぎないという、山の湯の宿の武骨なカツレツ。 これを、私も井上も半分残しておき、ソースをたっぷりかけ、女中に、「これは、朝になって食べるから、此処へ置いといてくれ」 と、いっておく。 三国峠から雪が吹きつ......
単語の意味
無骨・武骨(ぶこつ)
無骨・武骨・・・1.ごつい。ごつごつと骨ばっているさま。
2.無礼。礼儀作法がなってないさま。無駄が多くて完成度が低いさま。垢抜けてないさま。
2.無礼。礼儀作法がなってないさま。無駄が多くて完成度が低いさま。垢抜けてないさま。
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カツレツ・トンカツの味、おいしさを伝える表現・描写(肉料理・加工品のカテゴリ)の一覧 ランダム5
〔美登広〕のポークカツレツは、ロースの薄切りを何枚か重ね、丹念に庖丁で叩く。だから子供の口にも年寄りの口にもやわらかかった。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
(ハムカツ)カツの正統を肉とするならば、純血という意味では明らかにハムカツはメンチに負ける。 メンチは、挽き肉ではあるが、ハムに比べれば肉としての純血度は高い。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
仁王さまの掌(て)のような、いかにも無骨なカツレツ。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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三本の焼き鳥を、全部串からはずして皿に並べてみた。 すると、とたんに、それまで堂々三本の威容を誇っていた焼き鳥は、なんともつまらぬ、平べったくだらしない食べ物に変貌してしまったのである。 鳥、ネギ、鳥、と、順序正しく並べられたまん中を貫く一本の串、これが焼き鳥全体に秩序と威厳を与えていたのだ。全体をキリリと引きしめていたのだ。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
坂を上ったところのステーキハウスはかなり混んでいたが、二人分の席は確保できた
平岩弓枝 / 青の回帰 上 amazon
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