TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夜
吐く息がはっきりと見えるほど凍てつく夜
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夜
寒い・冷気・凍える
白い息
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......しもうて、そのままどっかに行ってしもうた。……俺、バカにされたようで悔しくて、その車、追いかけて……」 二人の間で、イカの脚がのた打っていた。◇ 寒い夜だった。吐く息がはっきりと見えるほど凍てつく夜だった。 公園沿いの歩道を歩いてくる佳乃の姿が、車のルームミラーに映った。祐一は合図を送ろうとクラクションを鳴らした。音に驚いた佳乃が一瞬足を止め、歩道の先のほ......
ここに意味を表示
夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
寒い・冷気・凍えるの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
冷えた大気が、月の光にいよいよ冷たさを増すかのように輝きながら降りてくる
野間 宏 / 暗い絵 amazon
身をかがめないと外を歩けないような寒さ
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
白い息の表現・描写・類語(呼吸のカテゴリ)の一覧 ランダム5
湯気のような息に睫毛を湿らせて
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
凍る深夜の白い息吐 き
岡本かの子 / 巴里の唄うたい
「焼きそばもたこ焼きもわたあめも、五百円とかすんじゃん」 じゃん、じゃん、という幼い語尾が、白い息になってぽんぽん浮かんでいく。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
乙松にまっしろな毒を吐きかけたような気がして、仙次は手袋で口を 被った。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
(朝焼け)夜の闇 は暗く濃く沖のほうに追いつめられて、東の空には黎明 の新しい光が雲を破り始める。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
見る間に、太陽はぶるぶる慄(ふる)えながら水平線に食われていった。
横光 利一 / 花園の思想 amazon
月のない、深い夜だった。
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
僕たちが喋るのをやめると、それに合わせて街中の誰もが呼吸を止めるかのようだ。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
「気温」カテゴリからランダム5
ほうろくのように焼けた暑い直方の町角
林芙美子 / 新版 放浪記
誰もいやしないし、こんな懸けものしかありゃしないし……寒い……濡れた兎だ。
宮本百合子 / 伸子
「呼吸」カテゴリからランダム5
酸素を求めて口が開き、肺がおおげさに上下する。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
気温 の表現の一覧
呼吸 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ