TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 言葉を飲み込む・言いかけてやめる
次のことばを喉まで出しかけたが、やっぱり、人がいては、まずい気がした。
吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:14% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
言葉を飲み込む・言いかけてやめる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......っしも、稀 にゃなってみたい。有馬では、どこへお泊りで」 と、仁吉は、天井から、治郎吉の顔を見直していった。 この緒口 に、お仙の話を匂わせてみようかと、治郎吉は、次のことばを喉まで出しかけたが、やっぱり、人がいては、まずい気がした。 ――というのが、自分よりは、向うにとって、余り人聞きのいい懸合ではないからだった。お仙の話によると仁吉と彼女とは、腹ちがいの兄妹 で、この兄貴は、かなり、極道者......
ここに意味を表示
言葉を飲み込む・言いかけてやめるの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「だから……」 だから早くほんとうのことを奥さんに話した方がいい、そう言いかけて思いとどまる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
心の中でその言葉を踏みつぶす
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
咽 元 に出かかった言葉を、三太は何度も 呑み下した。
浅田次郎 / ろくでなしのサンタ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
何か口にしかけたことを 躊躇って、そのまま口を 噤んだ。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
自分が早く話せないことに苛立つ時があった。頭の中には膨大なイメージが渦巻いているのに、それを取り出そうとすると言葉は液体のように崩れ落ちて捉まえることが出来ない。《…略…》一つ言葉が耳に入ると、そこから派生した別個の流れが生まれ、頭の中でいくつものイメージが交錯して、どこから手をつければいいのかわからなくなるのだ。
又吉 直樹 / 火花 amazon
云うこととは別の中味は、もう二重になっていて、云ってる意味と違ったものを隠している
岡本かの子 / 母子叙情
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ