まわりの形色も物音もぼっとなって夢の中を歩いているよう
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:73% 作品を確認(青空文庫)
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上の空・心ここにあらず
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......使い、口笛を嚠喨 と吹いた。これほどの喧騒も混み合いも新吉がカテリイヌを追い求める心をまぎらわすことは出来なかった。午後になり時間がせまればせまるほど気があせり、まわりの形色も物音もぼっとなって夢の中を歩いているようで、広い巴里のなかの何処に居るとも知れぬカテリイヌの面影が却って現実のように眼の前にちらついた。其の面影は面長で、たゞ真白な顔――黒とも藍ともつかぬ睫 のなかに煙......
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朝から何も食べていなかったので、ぐったりとソファーに坐り込んだ。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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