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天井近く浮んだ微塵物にシャンデリアの光が射して桃色や紫色の横雲に見えた。よく見るとその雲は踊りのテンポと同じ調子に慄 え、そして全体として踊りの環と同じ方向にゆる/\移っていた。
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:84% 作品を確認(青空文庫)
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蛍光灯・屋内のあかり
ほこり・風塵・土けむり
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前後の文章を含んだ引用
......。安酒のにおい、汗のにおい、食料脂のにおい、――、そういうものが雨で立籠められたうえ、靴の底から蹴上げられる埃と煙草の煙に混 り合って部屋の中の空気を重く濁した。天井近く浮んだ微塵物にシャンデリアの光が射して桃色や紫色の横雲に見えた。よく見るとその雲は踊りのテンポと同じ調子に慄 え、そして全体として踊りの環と同じ方向にゆる/\移っていた。布の端がこわばってめくれた新しい小型の万国旗が子供の細工のように張り渡されていた。それに比較して色紐やモールは、けば/\しく不釣合に大きい。 流石に胸もとがむか......
単語の意味
紫(むらさき)
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踊る・舞うの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
いきな芸妓姿で会場を金魚のように華やかに泳ぐ
胡桃沢 耕史 / ごきぶり商事痛快譚 (1) amazon
全身の律動が、二人の血を細かいアワのようにわきたたせた
石坂洋次郎 / 青い山脈 amazon
炎のように髪を振り立てて踊り狂う
白洲 正子 / 能の物語 amazon
踊り手が、まるで大きな蛾(が)が狂うように、どこからかそこへ現われていた。
芥川龍之介 / 舞踏会 amazon
蝶々のように躍る女の子
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
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蛍光灯・屋内のあかりの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ミラーボールの幾筋もの光が埃と煙に白んだ宙を、明るく透かす矢となって突き抜ける
松本侑子 / 植物性恋愛 amazon
緑色の笠 のかかった、電灯の光は海の底のように部屋の中を思わせた。
有島武郎 / 或る女
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ほこり・風塵・土けむりの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
黄色い土煙が濛々と立ちのぼり、煙の幕の中に進軍して行く部隊が影絵のようになったり
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊・麦と兵隊 (新潮文庫)」に収録 amazon
口の中が埃でざらざらする。ぼくぼくと灰の中を歩いているようだ。
火野葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊 麦と兵隊」に収録 amazon
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うすら冷たくほのぼのとした河明りが、障子にうつるこの室
岡本かの子 / 河明り
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
楽器というものの音が、どんなに深く人の心を捉えるものであるか
夢野久作 / あやかしの鼓
(演劇の脚本を書く)彫刻を削るように無駄を排除して言葉を整え、一秒一秒の見せ方さえも限界まで可能性を探った。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
(目を閉じた状態で泣けてくる)洋子は、閉じ合わされた瞼の隙間に涙が満ちてゆくのを感じ、眉間を震わせながらそれを堪えた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
(投影)たとえばこのプレスリーの(薬物中毒の)記事を読むと、おれは鏡の部屋の中で(アル中の)自分のよどんだ顔つきを見ているような気分になってくる。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
ふいに引っ張られる。引き寄せられて、睦月の胸に頰があたった。腕が背中に回り、強く抱きしめてくる。白い綿シャツを通してあたしの頰に睦月の体温と鼓動が伝わる。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
野糞のように踏みつける
小林多喜二 / 蟹工船
瀑のように流れ落ちるいろいろの本
芥川龍之介 / 河童
職工達は磯の小石を蹴散 し 夕焼けた浜辺へ集まった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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