TOP > 人物表現 > 心の交流・意思の疎通 > 嘘がばれる
TOP > 人物表現 > 気配・予感・予想 > 察知・察する・勘が働く
職業柄毎日たくさんの女性客と接しているせいか、企みや裏がある人には気づく。数えきれないほどの人数と初対面をくり返すうちに、ふとした瞬間の目の動きや表情の翳りで、本音と建前が乖離していることを察する。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
嘘がばれる
察知・察する・勘が働く
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......年齢の話題が出ると、女性の大半はどうしても屈託なく流せずに、へんに引きずってしまうが、アキヨさんはまるでこだわりがなさそう。 いやな人じゃない、それはたしかだ。職業柄毎日たくさんの女性客と接しているせいか、企みや裏がある人には気づく。数えきれないほどの人数と初対面をくり返すうちに、ふとした瞬間の目の動きや表情の翳りで、本音と建前が乖離していることを察する。アキヨさんは裏があるタイプではない。 裏はないが、か弱そうに見えて案外図太いのかもしれない。私が彼女なら、元彼氏の家に居候するなんてよっぽど決意して周到に計画し......
単語の意味
陰り・翳り(かげり)
ここに意味を表示
嘘がばれるの表現・描写・類語(心の交流・意思の疎通のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(聞かれてはいけない話を聞かれていた)一方的に話し終え、受話器を置いたとき、家の中に気配を感じた。 乃武夫が台所で水を飲んでいた。 「入るときは玄関から入れよ」 自分でも声が震えているのが判った。 「みんな、居ないの?」 屈託のない乃武夫の声に、ほっとしたのだが、やはり聞いていたのだ。
向田邦子 / ダウト「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
あなたはついさっきまでとてもきちんと話をしていたのよ。象の話になるまではね。でも象のことになるとなんだか急にしゃべり方がおかしくなっちゃったわ。何を言おうとしているのかよくわからないし、いったいどうしたの? 象のことで何かまずいことでもあるの?
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
察知・察する・勘が働くの表現・描写・類語(気配・予感・予想のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ささやかな予感がした。頭の中を音のない弾丸のように素早くさっとその予感がよぎった。予感には小さな字で「車を何処かで停めたほうがいい」と書いてあったような気がした。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
何かが雪見の心に引っかかった。まどかと一緒に遊んでくれたときにも見たその光景が、ざらりと砂を噛んだような違和感をもたらした。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「気配・予感・予想」カテゴリからランダム5
(事件に関連している思う記事が見つからない)中毒や窒息や詐欺がいくつも湧き出してきては、彼の左指とどうしても交わらない座標を通り過ぎていった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
(自分の過ちに気づく)眉間を突かれた気がした。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
青竹を炙って油を絞るほどの苦しみ
夏目 漱石 / 門 amazon
「心の交流・意思の疎通」カテゴリからランダム5
ありふれた内容のことばでも、家庭をなくした純子さんが言うとずっしり来る。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
気配・予感・予想 の表現の一覧
心の交流・意思の疎通 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ