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沈黙が粒子のように長いあいだ部屋に漂っていた。がっしりとした二重ガラスの窓が都市の騒音を閉めだし、チリチリという古い電気スタンドの音だけが、沈黙の重さを際立たせていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
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前後の文章を含んだ引用
......トから銀製のライターと鼠の送ってきた写真を出して机の上に置いた。彼は毛のはえた手をのばしてライターと写真を手にとり、スタンドの灯の下で長い時間をかけて検分した。沈黙が粒子のように長いあいだ部屋に漂っていた。がっしりとした二重ガラスの窓が都市の騒音を閉めだし、チリチリという古い電気スタンドの音だけが、沈黙の重さを際立たせていた。 老人はライターと写真を調べ終るとぱちんと音をたててスタンドのスイッチを切り、太い指で両目をこすった。それはまるで眼球を頭蓋骨の中に押しこもうとしているかのよう......
単語の意味
際立つ(きわだつ)
際立つ・・・ひと際(きわ)(=一段と)目立つ。他との違いが明瞭である。周囲のものとはっきり区別されて、人目を引く。
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