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(谷底の町)曇った空の下に、二つの岡の谷底になったR・町は、もうすっかり暗く暮れてしまって、一かたまりの襤褸(ぼろ)を布いたように黒々と地にこびりつきながら
阿部 知二 / 冬の宿 作品を確認(amazon)
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崖・谷・断崖絶壁
街や村の雰囲気・印象
曇り空・曇天
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単語の意味
暮れる(くれる)
暮れる・・・1.太陽が沈んで外が暗くなる。⇔明ける。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
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崖・谷・断崖絶壁の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
暗いぬめぬめとした原生林の壁が地表からひきちぎられたように消え失せ、大地が虚無の中に陥没した。巨大な谷だった。眺めは壮大だったが、そこには暖かみのかけらもなかった。切りたった垂直の岩壁はあらゆる生命の姿をそこから払い落とし、それでも足りずにまわりの風景にその不吉な息を吐きかけていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
漏斗 状 の斜面の収束するところ
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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街や村の雰囲気・印象の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ほんの小さな街だ。港からの帰り、国道を車で飛ばす時には煙草は吸わないことにしている。マッチをすり終るころには車はもう街を通りすぎているからだ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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曇り空・曇天の表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
灰色の雲が空一帯を罩 めていた。それはずっと奥深くも見え、また地上低く垂れ下がっているようにも思えた。 あたりのものはみな光を失って静まっていた。ただ遠い病院の避雷針だけが、どうしたはずみか白く光って見える。
梶井基次郎 / 城のある町にて
大きな紗で掩(おお)うたかと思うように薄い陰翳が世間を包む
長塚 節 / 土 amazon
おりから、雲の峰が一つ、太陽の道に当たったのであろう。あたりが翛然 と、暗くなった。
芥川龍之介 / 偸盗
灰汁を掻き回したような夕立色の曇天
室生 犀星 / 室生犀星作品集〈第9巻〉汽車で逢った女,餓人伝 amazon
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「家・建物」カテゴリからランダム5
礼拝堂のシルエットが棺のように黒い
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
中世の城のような賑やかな重層感をもって聳え立つ建造物
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
緑色の棒を寝かせたような半島
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
花崗岩質の白い崖が灼けるように目にまぶしい
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
(バラ園)薔薇以外の植物を探すのが困難なほど、いっさいが薔薇で埋め尽くされている。「カクテル」「パレード」「マリア・カラス」など品種は様々。鉢植えのものもあれば花壇に茂るもの、壁や支柱に絡みながら伸びるものなど、形もいろいろだ。しかも五月下旬のこの季節は薔薇の開花の時季。いままさに咲き誇らんとする色とりどりの薔薇がそこら中に溢れて、あたりは濃厚な香りと色彩に満たされている。それは息苦しささえ感じるほどの光景である。
東川 篤哉 / 謎解きはディナーのあとで amazon
左右に青木ヶ原の爽快な地平線の眺めが、数十里の彼方まで拡がった。
宮本百合子 / 伸子
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
(朝日にさらされた犬の置物)光とほこりの 匂いの中で犬は、まるで雪景色の中にいるように清らかに見えた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
杉の葉から、太陽とも街灯ともつかない明るさが微かにこぼれ落ちてくるのが、見える。薄っすらと仄めくような、光線だった。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
(美術館では)高い天井から差し込む光が足元に十字架のような模様を作っている
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
時間が止まってしまったように、陽の光はさっきから少しも衰えずにずっと空一面で弾けていた。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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