TOP > 人物表現 > 動作・仕草・クセ > 服を着る・身にまとう
TOP > 人物表現 > 服装・身なり > 服装の印象・評価(和服、洋服問わず)
羽織の紅を点じた黒っぽい地色が、人物と床に急にアクセントをつけて、妙に艶があった。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
服を着る・身にまとう
服装の印象・評価(和服、洋服問わず)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......の位置に床がのべてあった。早春の明かるい陽に、床は清潔に輝いてみえた。 白い顔の婦人が、その床の上に半身を起こして客を待っていた。老婢が羽織をかけてやっている。羽織の紅を点じた黒っぽい地色が、人物と床に急にアクセントをつけて、妙に艶があった。三十二三歳ぐらいであろうか。髪をゆるく束ね、細い顔には、見舞客を迎えて、急いで薄く化粧した様子があった。「はじめまして。とつぜんおうかがいいたしました」 三原は......
単語の意味
妙(みょう)
艶(つや)
紅を点す・紅を差す(べにをさす)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
艶・・・1.物の表面に感じられる、なめらかで、美しく光る印象。
2.声などに張りがありなめらかで美しいこと。
2.声などに張りがありなめらかで美しいこと。
紅を点す・紅を差す・・・紅色になる。特に、恥ずかしさなどで顔が赤くなる。頬が赤味を帯びる。紅を潮(ちょう)する。また、頬紅や口紅をつけて化粧する。
ここに意味を表示
服を着る・身にまとうの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
小林多喜二 / 蟹工船
(赤い衣をまとった女が)赤い帆のように彼の方へ進んでいた。
横光利一 / 日輪
(全裸の少女がパジャマを着るまでの過程が)まるで昆虫が変身をしていくプロセスを目にしているみたいだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
このカテゴリを全部見る
服装の印象・評価(和服、洋服問わず)の表現・描写・類語(服装・身なりのカテゴリ)の一覧 ランダム5
日焼けした肌を露出した軽装
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
竹骨に張った凧紙のようにしゃんと上衣を肩に張りつけ
岡本 かの子 / 鶴は病みき amazon
蚊帳(かや)のように粗い法衣(ころも)
夏目 漱石 / 草枕 amazon
このカテゴリを全部見る
「服装・身なり」カテゴリからランダム5
サイパンナイズされきったカラフルなドレス
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
ゆっくりうなずいた。嬉しそうに、心をこめたうなずきかたで。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
美しいものを美しく画く式の凡庸なタッチ
太宰治 / 人間失格
同じカテゴリの表現一覧
服装・身なり の表現の一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ