リボンが、冷たい潮風に千切れそうに靡いている。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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はためく・翻る
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前後の文章を含んだ引用
......たまま頷いた。「ごめん。光代に迷惑かける気は……」 言葉の途中で、光代はまた頷いた。三輪車に乗った女の子が、再びこちらに近寄ってくる。ハンドルについたピンク色のリボンが、冷たい潮風に千切れそうに靡いている。 近寄ってきた三輪車は、光代と祐一の間を抜けて、また露店の母親の元へ戻った。光代は必死にペダルを漕ぐ女の子の小さな背中を見送った。 そのとき、「本当に、ごめん」......
単語の意味
靡く(なびく)
靡く・・・1.草や藻、布などの長くて軟らかいものが、水や風の流に従って横に動く。
2.権力者の意思や命令に従う。また、女性が男性の言うことを受け入れる。
2.権力者の意思や命令に従う。また、女性が男性の言うことを受け入れる。
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私の肩掛は人絹がまじっているのでございます。他人が肩に手をかけたように、スイスイと肌に風が通りますのよ。
林芙美子 / 新版 放浪記
烈しい笛の音のように、ヒュウヒュウと鳴る風の音
広津 和郎 / やもり「広津和郎全集〈第1巻〉小説 (1973年)」に収録 amazon
木々の枝が大きく揺れ、道行く人々の服がやたらとはためいているせいでいつもより景色がダイナミックに見えるような感じがする強い風の日
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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