風が強く小屋の窓に貼られたベニヤ板が、音を立てて撓っている。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
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風を受ける
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前後の文章を含んだ引用
......立ち、外の様子を確認すると、樹々を照らしながら、林道を下りていく車のライトが見えた。 冬の夜空には満天の星が瞬き、断崖に打ちつける波の音が、すぐそこで聞こえた。風が強く小屋の窓に貼られたベニヤ板が、音を立てて撓っている。光代は深呼吸した。見上げた視線の先で、灯台が月明かりを浴びている。 数日前、有田で車を乗り捨てた。なかなか踏ん切りがつけられない祐一に、「灯台に行こうよ」と提案......
単語の意味
撓む(たわむ)
撓る・撓う(しなる・しなう)
撓む・・・まっすぐのものが力を加えられて、そり曲がった状態になる。
撓る・撓う・・・1.弾力があるため、折れずに、そり曲がった状態になる。撓む(たわむ)。
2.頼りなさそうにナヨナヨする。自らを支える力もなさそうに弱々しくする。
2.頼りなさそうにナヨナヨする。自らを支える力もなさそうに弱々しくする。
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潮風は誰の指よりも心地よくサユリのうなじを撫でた
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
ただ涼しい風がそよそよと鬢 の毛をそよがして通るのを快いと思っていた。
有島武郎 / 或る女
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快い朝風が湖水の上を渡ってゆく
白洲 正子 / 能の物語 amazon
私の髪と、なつかしい等のシャツのえりが川風で夢のようにぼんやりとなびいた。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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女子は制御し難き点において船舶に似たり
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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