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あたりに妙な雰囲気の醸されてゆくのを感じ、居心地よくなかった。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:24% 作品を確認(青空文庫)
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居心地が悪い
雰囲気が悪い・重苦しい空気
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前後の文章を含んだ引用
......へ運んだ。 湯は勿論なま沸きで、まずいまずい茶が出た。ミス・プラットもさすがに苦笑した。 「佐々さんに負けましたね。夏向きの茶が出てしまって……」 伸子は、漠然、あたりに妙な雰囲気の醸されてゆくのを感じ、居心地よくなかった。ミス・プラットは、絶えず話題を提供するのだが、不自然なところがあった。彼女は、誰にともなく、ぼんやり話してすむところを、故意に佃を焦点とした。いちいち、 「佃さん......
単語の意味
妙(みょう)
醸す(かもす)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
醸す・・・1.発酵作用を利用して、酒や醤油などをつくる。醸造する。
2.ある雰囲気や状態を生みだす。
2.ある雰囲気や状態を生みだす。
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閉じ込められているように、息が詰まっていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
ラブホテルの内壁は、コンクリートにそのまま壁紙を張ったような、息がつまる部屋だった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
一秒でもいい、一秒でも早くこの場を逃れ出たいと云う気分に 被われて
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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あたりの空気が重みをもっていて、四方から圧し縮まってくるような息苦しさ
山本 周五郎 / 髪かざり amazon
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尋恵は身体を凍りつかせた。 人の気配を部屋の中に感じた。 まさか……そう思い、背中を撫でる空気の動きの正体を見極める。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
物に憑かれたような殺気を感じられる動き
吉村 昭 / 海の鼠 amazon
母が旅立つ前の日の夕食は、まるで最後の 晩餐 のように厳粛だった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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奇麗な家 から急に汚ない所へ移ったので、何だか日当りの善い山の上から薄黒い洞窟 の中へ入 り込んだような心持ちがする。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
(殺風景な部屋)内側からしか鍵のかからない牢獄のようだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
道路の闇 を程よく残して初秋らしい店の灯の光が撒 き水の上にきらきらと煌 めいたり流れたりしていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
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