十二単衣 のような山褶 が交互に重なっていた。
梶井基次郎 / 蒼穹 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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山
しわ・ひだ
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前後の文章を含んだ引用
......中心の山彙 からわけ出て来た二つの溪が落合っていた。二つの溪の間へ楔子 のように立っている山と、前方を屏風 のように塞 いでいる山との間には、一つの溪をその上流へかけて十二単衣 のような山褶 が交互に重なっていた。そしてその涯 には一本の巨大な枯木をその巓 に持っている、そしてそのためにことさら感情を高めて見える一つの山が聳 えていた。日は毎日二つの溪を渡ってその山へ落ちてゆく......
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まわりの円味がかった平凡な地形に対して天柱山と吐月峰は突兀 として秀でている。
岡本かの子 / 東海道五十三次
一連の山波が、地平から力強く伸び上がってだんだん高くなりながら
有島武郎 / 生まれいずる悩み
海に向かって開いた奥深い谷の真ん中をめがけて、牛がのさばりでたような格好をしている峰
中 勘助 / 銀の匙 amazon
青々とした美しい山肌がその遠目鏡で見ると、樹木がまばらで野猪の皮膚のようであった。
宮本百合子 / 伸子
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命を失ったようにしわになってたたまる帆布
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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(沿線に街ができる)「町」が、まるで鉄道の結びコブのように出来る。
小林多喜二 / 蟹工船
目の前の幻想的な景色はこういう奇跡もあるのではないかと思わせてくれる。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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文章も融通 がきくようにできているので、取りようによっては、どうにでも伸縮する事ができる
有島武郎 / 或る女
今喋ったことは、わたしがあなたに本当に伝えなければならないことの一番外側にある、頭蓋骨みたいなものです。問題の本質は、大脳の奥の小脳の奥の松果体の奥の髄に隠されているのです
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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