寂然となった心
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寂しい
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単語の意味
寂然(せきぜん・じゃくねん)
寂然・・・ひっそり静かな様子。なんとなく寂しい感じ。「然」は他の語の後ろに付いて、状態をあらわす字。
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寂しいの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
白紙のようなはかない寂しさ
有島武郎 / 或る女
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寂しさを心で感じるの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「もし摩擦がなかったら」とその本には書いてあった。「自転の遠心力で地球上の何もかもが宇宙に吹き飛ばされてしまうでしょう」と。僕は実にそんな気分だった。《…略…》君がいないと僕は遠心力で宇宙の端っこの方に吹き飛んでいってしまいそうな気がするんだ。お願いだから僕に顔を見せて、僕を何処かにつなぎとめてほしい。現実の世界につなぎとめてほしいんだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
(仲よしグループから当然の絶縁を宣告され、思い当たることがない心境)どう言えばいいんだろう、まるで航行している船のデッキから夜の海に、突然一人で放り出されたような気分だった《…略…》誰かに突き落とされたのか、それとも自分で勝手に落ちたのか、そのへんの事情はわからない。でもとにかく船は進み続け、僕は暗く冷たい水の中から、デッキの明かりがどんどん遠ざかっていくのを眺めている。船上の誰も船客も船員も、僕が海に落ちたことを知らない。まわりにはつかまるものもない。そのときの恐怖心を僕は今でも持ち続けている。自分の存在が出し抜けに否定され、身に覚えもないまま、一人で夜の海に放り出されることに対する怯えだよ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
暗い淋しい気持が廻りから締めつけて来る。彼はそれにおさえられ、身動きもならず、ただ 凝然 としているより仕方ない気持だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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