がらんとした桔梗 いろの空から、さっき見たような鷺 が、まるで雪の降 るように、ぎゃあぎゃあ叫 びながら、いっぱいに舞 いおりて来ました。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:43% 作品を確認(青空文庫)
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鳥類
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前後の文章を含んだ引用
......ていたのです。「あすこへ行ってる。ずいぶん奇体 だねえ。きっとまた鳥をつかまえるとこだねえ。汽車が走って行かないうちに、早く鳥がおりるといいな」と言 ったとたん、がらんとした桔梗 いろの空から、さっき見たような鷺 が、まるで雪の降 るように、ぎゃあぎゃあ叫 びながら、いっぱいに舞 いおりて来ました。するとあの鳥捕 りは、すっかり注文 通りだというようにほくほくして、両足 をかっきり六十度 に開いて立って、鷺 のちぢめて降 りて来る黒い脚 を両手 で片 っぱしから押 えて、布 の......
単語の意味
桔梗(ききょう)
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
鷺(さぎ)
桔梗・・・秋の七草のひとつ。日当たりのいい山野に生え、五つに割れた青紫色の花が咲く。
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
鷺・・・サギ科の鳥の総称。鶴に似ているが脚は鶴より短い水鳥。眼の周囲は裸出し、尾羽は短い。全身の白いものは白鷺(しらさぎ)と呼び、古来より神話や伝承が多い。雪客(せっかく)とも。
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鳥類の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
鴎に似た鳥が一羽伴侶もなく翔んだ。
宮本百合子 / 伸子
伝書鳩の群れが、潮騒のような羽音をさせて頭の上を飛びすぎる
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
小鳥が啼きながら、投げた石のように弧を描いてその上を飛んで
志賀 直哉 / 暗夜行路 amazon
黒い鳥たちの群れが磯の波のように、その屋根から屋根へと忙しく飛び移っていた。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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雀の群れが不揃いに電線にとまり、音符を書き換えるみたいにその位置を絶えず変化させていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
絹帛(きぬ)を裂くような鶴の声
内田 魯庵 / くれの廿八日「くれの廿八日 他一篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
雉が、黒い物体でも投げられたような直線的な飛翔の仕方で空間を横切る
井上 靖 / 天平の甍 amazon
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