二人が入るカーテンの中は、窓ガラスごしの冷たい空気が伝わってきて寒かった。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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カーテン
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......と若葉ちゃんはベランダへ続く大きな窓の前の、長いカーテンの中に入ってひそひそ話をしてるみたいだった。「秘密の話してるから、隠れてるの」「結佳ちゃんも入って!」 二人が入るカーテンの中は、窓ガラスごしの冷たい空気が伝わってきて寒かった。 クリーム色の空間の中で、トレーナーの襟元に歯磨き粉の白い点々をつけた信子ちゃんが、生ぬるい息を吐き出しながら近づいてきた。「あのね、今、若葉ちゃんにも話してた......
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カーテンの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(カーテンを閉めて)それでもまだ光は、簡単に消すことのできない古い記憶のように、どこからともなく忍び入ってきた。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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電灯は暗く、ほこりをかぶったスタンドだけが机の上に六十ワットの光を投げかけていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
庭は十坪ほどの平庭で、これという植木もない。ただ一本の蜜柑があって、塀のそとから、目標になるほど高い。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
台所の棚に並んだ砂糖の容器や鍋に、薄い油膜が汚らしくこびりついている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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