窓ガラスにそっと額を押しつけて外を眺めたが、ただ黒く塗りつぶされているだけで、景色はなにも見えなかった。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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暗い・闇
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前後の文章を含んだ引用
......畳半の部屋に、布団を敷いてもらった。おじさんは帰ってしまい、その建物にいるのは俺一人になった。川の音と、山の木々が風にこすれる音しかしない。恐ろしいほど静かだ。窓ガラスにそっと額を押しつけて外を眺めたが、ただ黒く塗りつぶされているだけで、景色はなにも見えなかった。四月も近いってのに、底冷えする寒さが押し寄せてくる。 廊下にピンクの公衆電話があったので、家にかけてみた。「あら、勇気。無事についた?」 母ちゃんのうしろで赤ん......
単語の意味
景色(けしき)
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
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梶井基次郎 / 闇の絵巻
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(弱い光)その光は僕に燃え残った魂の最後の揺らめきのようなものを連想させた
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
闇はテントのように膨れ
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