外ではほんとうにひどく風が吹いて、林はまるでほえるよう
宮沢賢治 / 風の又三郎 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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強風・暴風
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......どどう どっどど どどうど どどうど どどう 先ごろ、三郎から聞いたばかりのあの歌を一郎は夢の中でまたきいたのです。 びっくりしてはね起きて見ると、外ではほんとうにひどく風が吹いて、林はまるでほえるよう、あけがた近くの青ぐろいうすあかりが、障子や棚 の上のちょうちん箱や、家じゅういっぱいでした。一郎はすばやく帯をして、そして下駄 をはいて土間をおり、馬屋の前を通っ......
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思わず外套の襟を立てて肩をすくめるような気難かしい風が荒々しく市街を吹きまくった。
宮本百合子 / 伸子
バグダッドは風の強い町だった。それも、東京のように、高層ビルにぶつかって 癇 が立ったような風とは違い、荒涼とした無人の土地を吹き抜けてきた、乾いた大波のような風だった。 その風が、日々の爆発の黒煙を、清掃員のような馴れた面持ちで片づけてしまう。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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夏の終りを告げるすらりとした風がビルのあいだを滑り抜けて、通勤帰りの女の子たちのスカートを揺らせていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
思わず外套の襟を立てて肩をすくめるような気難かしい風が荒々しく市街を吹きまくった。
宮本百合子 / 伸子
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