大きなとうもろこしの木がほとんどいちめんに植 えられて、さやさや風にゆらぎ、その立派 なちぢれた葉 のさきからは、まるでひるの間にいっぱい日光を吸 った金剛石 のように露 がいっぱいについて、赤や緑 やきらきら燃 えて光っているのでした。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:70% 作品を確認(青空文庫)
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とうもろこし
露(つゆ)
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前後の文章を含んだ引用
......てきて、もういまは列 のように崖 と線路 との間にならび、思わずジョバンニが窓 から顔を引っ込 めて向 こう側 の窓 を見ましたときは、美 しいそらの野原の地平線 のはてまで、その大きなとうもろこしの木がほとんどいちめんに植 えられて、さやさや風にゆらぎ、その立派 なちぢれた葉 のさきからは、まるでひるの間にいっぱい日光を吸 った金剛石 のように露 がいっぱいについて、赤や緑 やきらきら燃 えて光っているのでした。カムパネルラが、 「あれとうもろこしだねえ」とジョバンニに言 いましたけれども、ジョバンニはどうしても気持 ちがなおりませんでしたから、ただぶっきらぼうに野原を見た......
単語の意味
日光(にっこう)
金剛石(こんごうせき)
日光・・・日の光。大陽光線。
金剛石・・・ダイヤモンドの和名。天然で最も硬い物質。硬度10。4月の誕生石。
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(とうもろこしの実を手ではずして食べる)左手にとうもろこしを持ち、右手の親指のハラのところを溝の左側の一列に押しあて、溝側に押し倒すと、粒はバラバラと倒れて手に残る。一回の押し倒しで、五、六粒の収穫があるからこれを口のところに持っていき、上向きかげんに口を開けてそこへパラパラと落としていく。 湿って軟らかく暖かい穀物の粒が、ポタポタポタと舌の上に落下する感触がこころよく、とうもろこし独特の雰囲気をかもしだす。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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耳の中にまで雨水が流れ込んで気がするほど、雨の音が大きくなる
中沢 けい / 野ぶどうを摘む amazon
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