名残りの月をちらりと振り返った。すごい明るさを放って光り、ほぼ満ちていた。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:27% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
月
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前後の文章を含んだ引用
......だって、君が来ればいっぺんですむんだからさ。ほーら、月がきれいだよ。」 雄一は冬空の月をあごで指した。「全くほんとにねえ。」 と私は皮肉で言ったが玄関に入る時、名残りの月をちらりと振り返った。すごい明るさを放って光り、ほぼ満ちていた。 昇ってゆくエレベーターの箱の中で雄一が言った。「やっぱり、関係あるんでしょ」「なにが?」「すごく月がきれいなのを見た、とかって料理の出来に響くんでしょ。月見う......
単語の意味
残りの月(のこりのつき)
残りの月・・・明け方、まだ空に残っている月。残(のこ)んの月。名残の月。残月(ざんげつ)。
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月明かりの下の妻があまりにも白く柔らかく見えた
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
雲間から覗いた細い月が、仄かに青い二つの長い影を小路に落としている
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
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酸漿(ほおずき)のように赤ばんだ月
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
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星空が神話の英雄を映して彼の心を慰めてくれた。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
ごとごとごとごと汽車はきらびやかな燐光 の川の岸 を進 みました。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
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