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重い暗鬱が鉛のように胸に詰っていた。
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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憂鬱・気分が晴れない
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前後の文章を含んだ引用
......うわけにもゆきません。ちょっと時間がかかると思います」 院長の声には狼狽と困惑とがはっきり出ていた。―― 帰りの車のなかで、桑木は妻とはろくに口をきかなかった。重い暗鬱が鉛のように胸に詰っていた。胃の半分を切り除ったというのに癌は残っていた。手術の手落ちを院長は認めたが、再手術が厄介らしいことはあの医者の見栄を捨てた当惑ぶりで分った。残った癌は進行してい......
単語の意味
暗鬱(あんうつ)
詰る(なじる)
胸(むね)
鉛(なまり)
暗鬱・・・気持ちが暗く、憂鬱なこと。
詰る・・・相手を問い詰めて非難する。相手の悪い点を責める。
鉛・・・金属元素のひとつ。元素記号Pb、原子番号82。青みを帯びた灰色の金属。柔らかく腐食に強いため、古来より広く使われる。打撃を加えることで極めて薄い板状にできるが、引っ張られる力には弱く、細い線状にすることは難しい。湿った空気中で酸化し、表面が薄くくもる。有毒。
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山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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