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宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:70% 作品を確認(青空文庫)
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音楽
音(声)を聞く、聞こえる
時計台
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前後の文章を含んだ引用
......見たまま、 「そうだろう」と答えました。 そのとき汽車はだんだんしずかになって、いくつかのシグナルとてんてつ器 の灯 を過ぎ、小さな停車場 にとまりました。 その正面 の青じろい時計 はかっきり第二時 を示 し、風もなくなり汽車もうごかず、しずかなしずかな野原のなかにその振 り子 はカチッカチッと正しく時を刻 んでいくのでした。 そしてまったくその振 り子 の音のたえまを遠くの遠くの野原のはてから、かすかなかすかな旋律 が糸のように流 れて来るのでした。 「新世界交響楽 だわ」向 こうの席 の姉 がひとりごとのようにこっちを見ながらそっと言 いました。 全 くもう車の中ではあの黒服 の丈高 い青年も誰 もみんなやさしい夢 を見......
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理屈っぽくて硬質な、ドラマティックで情念的なベートーヴェン
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
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音(声)を聞く、聞こえるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
少しずつ彼の声が、(鼻と耳が交差する)秘密の洞窟に響きはじめる。暗闇を震わせるこだまが、彼の声と同調し、洞窟の隅々に行き渡る。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
甘美な、生への誘惑のような音の波が、ホールの中をきらきらと光りながら走り抜ける
福永 武彦 / 草の花 amazon
電車が走り過ぎていった。遮断機の音が風に乗って彼らの頭上を舞っていた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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時計台の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
時計台は、僕の背よりも五十センチ程度、高いくらいの小振りなものだった。下地は真っ白だが、錆が見えて貫禄がある。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
ル、ルン。 黒い電話機がベルを鳴らした。
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
彼女の声が、鼓膜の深いところまで染み込んでゆく
小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
穏やかな光をもたらしてくれるような音楽
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
「店・施設」カテゴリからランダム5
波止場に船が着いたのか、汽笛の音がしている。波止場の雑音が、フッと悲しく胸に聞えた。
林芙美子 / 新版 放浪記
蒸汽船のような工場の音がしていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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