両側の視界を遮るブナ林が空気を濃密なものにしている。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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山道・峠道
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......父さん、やっぱり北へ向かいましたね……。「用意できました」「うん。じゃあ行こうか」 二人は登山指導センターを出た。 九十九折りの日陰道を行く。勾配はゆるやかだ。両側の視界を遮るブナ林が空気を濃密なものにしている。下草がざわめき、野猿が油断のない動きで前方を横切った。 燐太郎は無言で前を行く。その背中を見つめてただ歩く。どれくらいの時間そうしていれば一ノ倉沢の出合に辿り着......
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バスは突然ひやりとした杉林の中に入った。杉はまるで原生林のように高くそびえたら、日の光をさえぎり、うす暗い影で万物を覆っていた。開いた窓から入ってくる風が急に冷たくなり、その湿気は肌に痛いばかりだった。谷川に沿ってその杉林の中をずいぶん長い時間進み、世界中が永遠に杉林で埋め尽くされてしまったんじゃないかという気分になり始めたあたりでやっと林が終り、我々はまわりを山に囲まれた盆地のようなところに出た。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
うるさく折れ曲る急な 山道
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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この辺は、ワラビ、ウド、アザミ、タケノコなど山菜の宝庫らしい。
太宰 治 / 津軽 amazon
普通の通行人のための路ではないような隘路
梶井基次郎 / ある崖上の感情
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