青銅の電気ストーブが私の背後 に真赤になっていた。
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:59% 作品を確認(青空文庫)
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ストーブ
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前後の文章を含んだ引用
......かな紫色にかわったせいであろう。真中に鉄色のふっくりした座布団が二つ、金蒔絵をした桐の丸胴の火鉢、床の間には白孔雀 の掛け物と大きな白牡丹 の花活 けがしてあって、丸い青銅の電気ストーブが私の背後 に真赤になっていた。 しずかに妻木君が這入って来て眼くばせ一つせずにお茶を酌んで出した。私も固くなってお辞儀をした。何だか裁判官の出廷を待つ罪人のような気もちになった。 私は妻......
単語の意味
青銅(せいどう)
青銅・・・銅と錫(すず)を混ぜ合わせて作った金属。本来は銅と錫の割合により白や黄色や茶色だが、酸化すると青緑色になる。十円玉や銅メダルの素材。ブロンズ。唐金(からかね)。
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ぬくぬくとストーブのところに 猫 みたいにまるうなりやがって。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
ストーブの上のやかんから絶え間なく蒸気が吹き出していた。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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白い部屋の中が泡立つような扇風器の音
林芙美子 / 新版 放浪記
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