TOP > 人物表現 > 肌の印象 > 色黒・褐色・日に焼けた肌
露出している肉体のあらゆる部分へ濃い白粉を塗っているのだが、それでいて、やっぱりその皮膚の底に澱んでいる暗色を消すことができない。ちょうど清冽な水の底にある汚物が、高い所から見下ろすとよく分るように、それが分る。
谷崎 潤一郎 / 陰翳礼讃 作品を確認(amazon)
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化粧・白粉をした顔
色黒・褐色・日に焼けた肌
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単語の意味
清冽(せいれつ)
肉体(にくたい)
白粉(おしろい)
清冽・・・水が汚れなく清らかで、冷たいこと。また、そのさま。
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
白粉・・・化粧品のひとつで、顔につけたり塗ったりする白い粉。また、それを練り合わせたもの。肌を色白に美しく見せる目的で使う。粉白粉・水白粉・練り白粉・紙白粉・固形白粉などがある。「しろい」は、「白い物」を意味する。
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化粧・白粉をした顔の表現・描写・類語(顔のカテゴリ)の一覧 ランダム5
有島武郎 / 或る女
良工が細工物でもするように楽しみながら元気よく朝化粧を終えた。
有島武郎 / 或る女
蛍光塗料を塗りたくったような派手な化粧
小池 真理子 / 小池真理子のミスティ―小池真理子短篇ミステリ傑作集〈1〉 amazon
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色黒・褐色・日に焼けた肌の表現・描写・類語(肌の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ジャマイカ人か何かの血が入っているんじゃないかと思ったくらい肌の色が黒かった
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
土の浸(し)み込んだように黒い皺の寄った顔
石川 達三 / 蒼氓 amazon
肌は夏でも冬でも同じように赤黒く日焼けして
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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「顔」カテゴリからランダム5
昔の輝くような美貌を偲ばすに足る均斉の正しい上品な、しかし老いしなびた顔
菊池 寛 / ある恋の話 amazon
顔は透き通るほど白く、唇は霜が降りた花のようだった。
瀬名 秀明 / パラサイト・イヴ amazon
「化粧」カテゴリからランダム5
びっくりするほど、おしろいを白くつけて来たのだ。田舎娘上京の図である。
林芙美子 / 新版 放浪記
お化粧すると、一枚ずつ薄皮がはがれて、きれいなあたしが現れてくるようで嬉しかった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
口紅を塗った。赤という平凡な色だけでは、この唇のさびしさは塗りかくせない
石川達三 / 風雪 amazon
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