大きな歎息をした後のように静まり返っている室の中
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:100% 作品を確認(青空文庫)
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室内(空間)が静か
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前後の文章を含んだ引用
......その声は自分の耳には這入らなかった。ただ嘲 けるような反響を室の隅々に聞いただけであった。 私はそのまま下顎を固張 らせつつ、森閑 とゆらめく電燈の光りを振り返った。大きな歎息をした後のように静まり返っている室の中を見まわした。 ……意識の力はどこまでもハッキリしたまま……うつつともなく、夢ともなく、私の眼の前の床が向うの方に傾くにつれて、半分 開いた入口の方向を眼指 しつ......
単語の意味
嘆息・歎息(たんそく)
嘆息・歎息・・・嘆・歎(なげ)いてため息をつくこと。悲しんだりガッカリして、ため息をつくこと。また、そのため息。甚だしくなげくこと。
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部屋の中はどこまでもしんとしていた。耳を澄ませると、その静寂にはいくつかの意味あいが含まれているように天吾には感じられた。ただ物音ひとつしないというだけではない。沈黙自体が自らについて何かを語っているようだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
ひっそりとして空家 かと思われるほど
森鴎外 / 阿部一族
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はずみをくらった小さな動物のように、弾倉が軽い音で回転する
藤本 義一 / やさぐれ刑事 amazon
出ようか、静かすぎて、深刻な気持ちになってしまう。」 「声がすいこまれると、何を話してもたいへんに大事なこと言ってるようね
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
或る感銘深い静寂が、少時 の間、部屋の中を流れた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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