まるで浜辺にうちあげられた人魚のようにしっかりとタオルにくるまったまま
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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体を横たえる
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前後の文章を含んだ引用
......かけてビールを三本飲んだよ。」 僕はそこで言葉を切って煙草の灰を灰皿に落とした。「ところで『熱いトタン屋根の猫』を読んだことあるかい?」 彼女はそれには答えず、まるで浜辺にうちあげられた人魚のようにしっかりとタオルにくるまったまま天井を睨んでいた。僕は構わずに話しつづけた。「つまりね、一人で酒を飲む度にあの話を思い出すんだ。今に頭の中でカチンと音がして楽になれるんじゃないかってさ。でも現......
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体を横たえるの表現・描写・類語(姿勢・ポーズのカテゴリ)の一覧 ランダム5
水から揚げられた魚のように、ただ荒い息だけして横たわっている
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
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「姿勢・ポーズ」カテゴリからランダム5
(眠らされている女は)妖術をかけられている娘のようにも思われてくる。
川端 康成 / 眠れる美女 amazon
(暗い部屋の窓際で)直子は同じ姿勢のままぴくりとも動かなかった。彼女はまるで月光にひき寄せられる夜の小動物のように見えた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
すっぽんのように背を曲げて
林 芙美子 / 牛肉「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
まだ意識がぐるぐるかけまわっていたが、肉体のほうからずどん、という感じで眠りが落ちてきた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
醒めかけの意識に雨の音が聴えていた。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
(人力車に乗りながら寝る)男は前の俥で、グッタリと 泥 よけへ 突伏 したまま、死んだようになって 揺られて行った。
志賀 直哉 / 正義派「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
心地よさそうに寝息を立てている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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