神がかりが離れたようにきょとんとなって
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:65% 作品を確認(青空文庫)
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ぼんやり・朦朧・ボーっとする
上の空・心ここにあらず
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前後の文章を含んだ引用
......しい雑音が聞こえ出した。葉子をうるさがらしたその黒い影は見る見る小さく遠ざかって、電燈の周囲をきりきりと舞い始めた。よく見るとそれは大きな黒い夜蛾 だった。葉子は神がかりが離れたようにきょとんとなって、不思議そうに居ずまいを正 してみた。 どこまでが真実で、どこまでが夢なんだろう……。 自分の家を出た、それに間違いはない。途中から取って返して風呂 をつかった、…......
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熱病患者のように濁りきった頭
有島武郎 / 或る女
指で窓ガラスに線を引くと、そこに女の片眼がはっきり浮き出たのだ。彼は驚いて声をあげそうになった。しかしそれは彼が心を遠くへやっていたからのことで、気がついてみればなんでもない、向側の座席の女が写ったのだった。
川端康成 / 雪国 amazon
声低く濃霧のかなたでせせら笑われているように朦朧とする
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
雨音をきいてつくねんとしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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彼は彼女と並んで歩きながら、彼女の心が、全く彼の方向にはなく、どこか彼女の体の内の深いところにずり落ちているのを感じていた。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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意識的に呼吸しないと、息ができないほどだった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
頭の頂天まで飢えて来ると鉄板のように体がパンパン鳴っているようで
林芙美子 / 新版 放浪記
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