(いなり寿司)味の染みこんだ油揚げに、甘く煮たにんじんやらしいたけやらを混ぜた酢飯を詰めた。きれいな俵型になるように、俺は作業に没頭した。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
お寿司
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......もヨキも黙って食べた。 花見の当日、神去村は快晴だった。 みきさんは朝早くに起きだして、重箱に煮物やら唐揚げやらを収め、最後においなりさんを作った。俺も手伝う。味の染みこんだ油揚げに、甘く煮たにんじんやらしいたけやらを混ぜた酢飯を詰めた。きれいな俵型になるように、俺は作業に没頭した。けっこう楽しい。 そのあいだも、玄関先から近所のひとが声をかけてくる。「用意できたかいな?」「さき行っといてぇ」 菜箸で重箱の中身を整えるのに、みきさんは必死の......
ここに意味を表示
お寿司の味、おいしさを伝える表現・描写(米のカテゴリ)の一覧 ランダム5
小判形に、にぎられて
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
本式のすし桶でやると、底がひろびろしているので、御飯がいい塩梅にひろがる。それをまぜているうちにまわりの木に湯気を吸いとられてゆくから、ぱらっとした御飯になる。
庄野潤三 / 秋風と二人の男「われらの文学〈第13〉庄野潤三」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「米」カテゴリからランダム5
ジャンバラヤのなかには、みじん切りの玉ねぎ、セロリ、ベーコン、ハム、ソーセージ、それに芝エビが入っていた。スペイン料理のバレンシア風ご飯によく似ていた
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
おにぎりにかぶりつく。湿った海苔を歯で破る感触と塩味が、口中にしみわたる。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
パエリァ・ヴァレンシアーナは、サフラン入りの黄色いごはんで、貝やエビを入れてたき込み、トリや豚肉、ピーマンなどでかざりつけた、なかなか豪華なごはん料理だ。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
米 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ