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(山道で)午後三時頃と覚える薄日が急にさして、あたりを真鍮色しんちゅういろに明るくさせ、それが二人をどこの山路を踏み行くか判らないような縹緲ひょうびょうとした気持にさせた。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:65% 作品を確認(青空文庫)
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日差し・太陽光
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前後の文章を含んだ引用
......いるパラソルで残忍に草のつるぎ破り、ぐんぐん先へ進んだ。かの女はあとを通って行った。  雑木林の傾斜面を削り取って、近頃ひらいたらしい赤土の道が前方に展開された。午後三時頃と覚える薄日が急にさして、あたりを真鍮色しんちゅういろに明るくさせ、それが二人をどこの山路を踏み行くか判らないような縹緲ひょうびょうとした気持にさせた。 「まあこんなところがあるの」かの女はひらめく感覚を「猫のひとみ」だの「甘苦い光のよどみ」だのと手早くノートしていると、規矩男は浮き浮きした声で云った。 「何? インスピレー......
単語の意味
真鍮(しんちゅう)
真鍮色(しんちゅうしょく)
縹渺・縹緲(ひょうびょう)
薄日・薄陽(うすび)
真鍮・・・亜鉛と銅の合金。金のような美しい輝きがあり、5円玉の素材でもある。引っ張ったり叩いたりしても、割れたりちぎれたりしないので用途が広く、板や箔、精密な鋳物などにも加工される。黄銅(おうどう・こうどう)ともいう。
真鍮色・・・五円硬貨のような色。
縹渺・縹緲・・・1・広々と果てしないさま。
2.はっきりとは分からないさま。
「縹」は訓読みで「とお(い)」「はる(か)」と読める。「渺」は訓読みで「はる(か)」「かす(か)」と読める。
薄日・薄陽・・・薄曇りの日、雲を通してさす弱い日の光。弱い日差し。薄ら日。
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(夜霧)霧がたっぷりと月光を含み、羽二重のようにほの白く光っている
山手 樹一郎 / 山手樹一郎作品集〈第6巻〉久楽屋の娘 amazon
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平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ日差し・太陽光水面にうつる光
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