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(大失敗)「藤間さんが、机を蹴飛ばして歴史的なゴールを決めた時ですよ。データが全部飛んで」
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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失敗・ミス・不手際
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前後の文章を含んだ引用
......。「奥さんとは連絡取れてるんですね」佐藤は気を遣いながら質問した。「今は、電話で少し。会えてはいないけれど」「あの時は連絡もできない感じでしたよね」「あの時?」「藤間さんが、机を蹴飛ばして歴史的なゴールを決めた時ですよ。データが全部飛んで」 ああ、と藤間は苦笑し、迷惑をかけたことを謝る。「そうだね、ぜんぜん音信不通で、連絡も取れなかったけれど、いろいろあって今は電話だけは」「いろいろってどういう」......
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失敗・ミス・不手際の表現・描写・類語(失敗・損失のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(不注意)心が留守になっているとつまずきが多いものだ。
林芙美子 / 新版 放浪記
幼稚園にいきたての子どものようにかわいい失敗
灰谷 健次郎 / 太陽の子 amazon
着替えの途中に、作業ズボンの片方に両方の脚を突っ込んでしまい、転倒し、額を数針縫う羽目に陥った。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
虫ケラのように負けまくって
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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数式の世界に逃げ込むことによって、現実というやっかいな檻を抜け出すことができた。頭の中のスイッチをオンにさえすれば、自分がそちらの世界に苦もなく移行できるという事実に、小さい頃から気づいていた。そしてその限りのない整合性の領域を探索し、歩きまわっているかぎり、彼はどこまでも自由だった。彼は巨大な建物の曲がりくねった廊下を進み、番号のふられたドアを次々に開けていった。新しい光景が眼前に開けるたびに、現実の世界に残してきた醜い痕跡は薄れ、あっさりと消え去っていった。数式の司る世界は、彼にとっての合法的な、そしてどこまでも安全な隠れ場所だった。天吾はその世界の地理を誰よりも正確に理解していたし、的確に正しいルートを選ぶことができた。誰もあとを追いかけてくることはできなかった。そちらの世界にいるあいだは、現実の世界が押しつけてくる規則や重荷をきれいに忘れ、無視することができた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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