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爪のあかほどもなかった。
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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少量・わずか・少ない
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前後の文章を含んだ引用
......言で歩く。  まことに民子は野菊の様な児であった。民子は全くの田舎風ではあったが、決して粗野ではなかった。可憐かれんで優しくてそうして品格もあった。厭味とか憎気とかいう所は爪のあかほどもなかった。どう見ても野菊の風だった。  しばらくは黙っていたけれど、いつまで話もしないでいるはなおおかしい様に思って、無理と話を考え出す。 「民さんはさっき何を考えてあん......
単語の意味
垢(あか)
爪の垢(つめのあか)
・・・皮膚の上の、汗やほこり、脂が交じってできる汚れ。
爪の垢・・・1.爪と指との間にたまっている垢(あか)。爪垢(つめあか)。
2.きわめて分量の少ないことのたとえ。ごくわずか。爪垢(つめあか)。
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