TOP > 暮らしの表現 > 人生 > 道連れ・一蓮托生


カテゴリ検索 単語の意味
(心中を図る男女)私と雄一は、時折漆黒の闇の中で細いはしごの高みに登りつめて、一緒に地獄のカマをのぞき込むことがある。目まいがするほどの熱気を顔に受けて、真っ赤に泡立つ火の海が煮えたぎっているのを見つめる。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
道連れ・一蓮托生
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いるようだった。この部屋もまたえり子さんの不在にとまどっているように感じ続けていた。夜は更けて、重くのしかかる。わかち合えるものはなにもない気分にさせる。 ……私と雄一は、時折漆黒の闇の中で細いはしごの高みに登りつめて、一緒に地獄のカマをのぞき込むことがある。目まいがするほどの熱気を顔に受けて、真っ赤に泡立つ火の海が煮えたぎっているのを見つめる。となりにいるのは確かに、この世の誰よりも近い、かけがえのない友達なのに、二人は手をつながない。どんなに心細くても自分の足で立とうとする性質を持つ。でも私は、彼の......
単語の意味
漆黒(しっこく)
漆黒・・・漆を塗ったように光沢のある黒色。濃くて深い黒色。
ここに意味を表示
道連れ・一蓮托生の表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「人生」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
人生 の表現の一覧 
暮らしの表現 大カテゴリ
表現の大区分