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晴れて表面は、白っぽく粉が吹いたように凪いでいる紺青の海

岡本かの子 / やがて五月に (1956年)　作品を確認（amazon）

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水面・海面凪・静かな海

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単語の意味

凪ぐ（なぐ）

紺青（こんじょう）

晴れ（はれ）

凪ぐ・・・１．風がやんで水面が静かになる。風や波がおさまる。
２．心が穏やかになる。和む。

紺青・・・鮮やかな濃い青。また、その色の顔料。

晴れ・・・１．天気がいいこと。雨や霧などが伴わない天気。空に雲が少ない、もしくはまったく無い状態。
２．多くの人から注目されて、光栄に思うこと。待ちに待った、めったにない機会であること。晴れがましいこと。正式なこと。公式なこと。
３．疑いが解けて、自由になること。「晴れて自由の身になる」

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（夜の雨のプール）見下ろす水面は、波と波紋が交錯し、ちょうど番組が全て終了した後のテレビそっくりに、雷を反射して光り輝いている

村上龍 / 限りなく透明に近いブルー　amazon関連カテ雷の音・雷鳴水面・海面プール

水に浮いた木の葉を魚に見立てる

時雨（しぐれ）のような霰（あられ）が降って来て海面を泡立（あわだ）たす。船と船とは、見る見る薄い糊（のり）のような青白い膜（まく）に隔てられる。

有島武郎 / 生まれいずる悩み関連カテ雨水面・海面

沖から浜辺で燃える焚き火を見て、自分の位置を確認する

関連カテ水面・海面船・ボート

川の流れは浅いけれども早いから、神経質の水のようにやたらに光る。

夏目漱石 / 坊っちゃん　amazon関連カテ川水面・海面

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さざ波一つないほど静かな海

そよ、と吹いた風の行き先に目をやると、眼下の糸守湖がいかにも無関心そうに平和に凪いでいた。

新海誠「小説君の名は。 (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ風凪・静かな海

平らな平らな波一つ立たないまっ青な湖水の面

宮沢賢治 / ひかりの素足関連カテ凪・静かな海平ら・起伏のない

湖水のように静かな海

安岡章太郎 / 海辺の光景　amazon

水面は静かに空の青みを映し、小さな波が風に揺れる絹のパジャマのようにボートの側板をやわらかく叩いている

村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ船・ボート凪・静かな海さざ波

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その浪音は、私の耳に、手放しに泣き叫んでいるようにも、また手放しに哄笑しているようにも、かわるがわるに聞えてくるのです。

阿部知二 / 黒い影 (1950年)　amazon

砂浜は均一ではなく、どことなくゴツゴツしている

鷗はちぎれ雲のようにマストにひっかかって飛ぶ。

サトウハチロー / 夢多き街―抒情詩と随筆 (1947年)　amazon

小島のまわりは、さらに一段とすき透ったエメラルドグリーンの海、ねころんでいると天国にでもいるような気分になった。

石井好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ海岸・砂浜・波打ち際観光地・行楽地・名所

うつけた静けさの底を沢の音が滑っていく

古井由吉 / 聖―ひじり　amazon

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