灌木が地を這うように所々に群がり
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
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樹木・木々
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前後の文章を含んだ引用
......杖にすがりながら従いていた。「去れ」と司祭は心の中で呟いた。「去れ」。Ⅵ 空が翳り、雲がゆっくりと御仙岳の頂に流れ、ひろい野に出た。千束野と呼ばれる曠野である。灌木が地を這うように所々に群がり、そのほかは黒褐色の地面が何処までも拡がっているだけである。何かを相談しあった侍は、警吏たちに命じて司祭を裸馬からおろさせた。両手を縛られ、長時間、馬にまたがっ......
単語の意味
灌木・潅木(かんぼく)
灌木・潅木・・・人の背より低い木。背の低い木。低木(ていぼく)。⇔高木(こうぼく)。喬木(きょうぼく)。
「灌・潅」は、「こんもりと群がり生える」さまをあらわす字。
「灌・潅」は、「こんもりと群がり生える」さまをあらわす字。
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巨樹の根が土から現れて、太い真っ黒な血管のように遠くまでうねりひろがる
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
その人肌のように艶のある幹の色を老人は愛していた。
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
北の国ではどの樹も、細く薄くはかない葉を、抗議のように空へ向けて差しのべる
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
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(樫の木の)連続した枝は一枚の霞網のように手入れされ
打木村治 / トルストイ・サロン
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