カンカン、キンキン、カンコンキン。優雅とは言えない金属音が、日暮れの山にこだまする。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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金属音・鋭い音
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前後の文章を含んだ引用
......ックは村の南に位置する神去山へとひた走った。走りはじめてすぐ、ヨキ、清一さん、三郎じいさんは、胸にかけていた皿みたいな鉦を、お箸サイズの撞木で乱打しはじめた。 カンカン、キンキン、カンコンキン。優雅とは言えない金属音が、日暮れの山にこだまする。驚いた小鳥が森で羽ばたき、ねぐらへ帰るカラスがカーと鳴く。 エンジン音もかき消す鉦の響きに、俺は両手で耳を押さえた。「どうして鉦を鳴らすんですか」 軽トラックは......
単語の意味
優雅(ゆうが)
日暮れ(ひぐれ)
木霊・谺(こだま)
優雅・・・上品で美しいこと。気持ちや雰囲気にゆとりがあるさま。
日暮れ・・・日の暮れるころ。太陽が沈んで暗くなるころ。夕暮れ。夕方。
木霊・谺・・・1.木に宿る霊。木の精霊。
2.(1が応えるものと考えられて)音や声が山や谷などの側面ぶつかって跳ね返ってきて聞こえる現象。山彦(やまびこ)。
2.(1が応えるものと考えられて)音や声が山や谷などの側面ぶつかって跳ね返ってきて聞こえる現象。山彦(やまびこ)。
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カンカン、キンキン、カンコンキン。優雅とは言えない金属音が、日暮れの山にこだまする。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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雨の音と混じると、知らない人の会話までがなんだか秘密めいて聞こえる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
戦場か火事場へでも行つたやうな騒ぎ
芥川龍之介 / 芋粥
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水がかわききった縁側板に丸い斑紋 をいくつとなく散らかして。
有島武郎 / 或る女
のりの 利いた厚いテーブル・クロースに緑色の酒がこぼれたのが白熱 瓦斯 の下で一層美しく見えた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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