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西嶋はレーンと向かい合い、ボールを構えたまま、動かなかった。狙いを定めているのか、コースをイメージしているのか、黙って、「ボウリングを発明した人の彫像」さながらにボールを構えた恰好で固まったままだった。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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じっとする・動かないでいる
ボーリング
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......差からそう考えただけであって、果たして南の能力の成功不成功を左右するのが質量かどうかも分からないのだから、根拠とは呼べない。「やるだけやってみる」南が言った。 西嶋はレーンと向かい合い、ボールを構えたまま、動かなかった。狙いを定めているのか、コースをイメージしているのか、黙って、「ボウリングを発明した人の彫像」さながらにボールを構えた恰好で固まったままだった。鳥井や東堂は立ち上がっている。僕は腰を下ろしたまま、南を自分の座席の隣に、レーンを見やすい位置にまで移動させる。ホスト礼一たちや女の子たちも、ただ、西嶋の後ろ姿......
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じっとする・動かないでいるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
直子は脚の高い椅子に腰かけ、まるで 訊問 前 の女犯人とでもいうような様子で 凝 としていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
石のように坐って、長いこと動く気配を見せない黒い影
高井 有一 / 北の河 amazon
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ボーリングの表現・描写・類語(スポーツのカテゴリ)の一覧 ランダム5
西嶋が投げたボールは、レーンの右寄りの位置から綺麗に回転しながら進み、半分を越えたあたりで、緩やかに左側に曲がりはじめる。カーブなのかフックなのかは判然としないが、とにかく曲がる。その曲がり方は期待を持たせる膨らみを伴っていたが、結局は、一番ピンを行き過ぎ、横のピンに当たった。左側が抉られたように、ピンが残った。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
ピンが弾き飛ぶ音が心地良く、自分の身体の中がその音で掃除でもされるかのようだった
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
丁寧に細かく引き裂いた。
宮本百合子 / 伸子
両手で顔を覆って、肩を震わせた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(筋肉ストレッチ)全身の筋肉をひとつひとつ順番に召喚し、詳しく厳しく査問した。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
「スポーツ」カテゴリからランダム5
山で飲むコーヒーは地上の十倍増しでおいしく感じる。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
レーンの右寄りの場所から転がり出したボールは、ガーターの溝と平行に、綱渡りを楽しむかのように、まっすぐ転がった。床を走るボールは、ほどなく、急に肩の力を抜くように、方向を変え、左へと曲がった。 いったん、回転を止めるような素振りを見せると、直線方向へ、つまり、ピンの正面へと、向かった。まるで、そこへのレールが敷かれていたかのように、ボールは一番ピンと二番ピンの間に、吸い込まれる。 弾いた。ボールはピンを飛ばし、自ら弾けた。叫喚するような音が、レーンの先から響いた。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
神経を集中したとき、緑色のフェルトの上に無数の道が見えてきた。玉の通って行く、武内にだけ見える道であった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
精気のない白玉の動きだったが、それは邦彦の息をふっと一瞬とめてしまうほど微妙に、薄く薄く赤玉をかすめていく
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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